5軒の夏の暑さに負けない家

Secret Garden, bandesign bandesign منازل
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心地良い生活を送るには日本の夏は大敵かもしれません。強烈な日差し、高い気温、そればかりでなく高い湿度のため、エアコン無しで夏を過ごすのは考えられないほど。ですが誰もがエアコンを好むわけではありません。時には体を冷やしてしまい体調不良になることも。また部屋を閉め切る必要があり、新鮮な外の空気を吸うこともできません。そこで今回はエアコンを使わなくても夏を越せるような、エコロジカルな空調を考えた5軒の家を紹介したいと思います。

シラスが生み出す涼しい空間「SHIRASU」

建築設計事務所ARAY Architectureが手がけたのは「SHIRASU」と呼ばれる個性的な外観の家。こちらの家は壁にブロックを使ったものになっています。そのブロックが天然の冷房になる機能を持っています。ブロックの原材料は九州南部の一帯で産出されるシラス。それは軽石などで知られる火山噴出物で除湿に優れた成分が多く含まれ、建築素材としても使われています。ここではそのシラスの原石を家の内側に使い、外側には強度を考慮したシラスを含んだブロックを使っています。このような家は除湿に優れているため、夏であっても洞窟のようにひんやりした涼しさを感じることができるのです。

日射しを遮り、風を取り込む家「鴻巣の曲り家」

中山秀樹建築デザイン事務所は、エアコンが苦手なクライアントのために家を建てています。建てられたのは「鴻巣の曲り家」と呼ばれる家で、ここでは日射しを避けて風通しを良くしています。家の前にあるのは大きな軒。それは高い位置から射し込む夏の日射しは遮りますが、冬場の低い位置の日射しは遮ることなく取り込めるようになっています。また軒近くに設けられた大きな窓から吹き込む風は、反対側の窓か通り抜けることになります。そのため風が通り抜ける心地良い空間を可能にするのです。

天然のエアコン「Secret Garden」

建築事務所BANDESIGNが手がけたのは個性的な家「Secret Garden」です。ここでは壁に囲われたに土を盛り、壁を隠して丘を作っています。そのため庭が感じさせるのは壁が無いような開放感。ですが、それ以外にも庭は重要な機能を果たします。それは安定した気温の空気を送り出すことです。庭にある丘の下には塩ビ管が30メートルほど通されていて、そこからの空気をリビングルームに送り込むようになっています。土の中の温度は安定しているため、夏は涼しく、冬は暖かく感じられる空気が送られることになります。それは天然のエアコンと言えるかもしれません。

伝統建築が造る快適な空間「雁木のある家」

日本の伝統的な建築を利用したのは照井康穂建築設計事務所。建てられた家「雁木のある家」では、夏の暑さを避けるために雁木が利用されています。雁木とは家の軒が外へと伸びて屋根のようになったもので、雪の深い東北や信越地方で見られる昔ながらの建築様式です。もちろん冬の間は本来の雪よけとして使われますが、夏になれば、それが果たすのは直射日光を遮る役割。室温を上げてしまう陽射しを跳ね返して、心地良い室内環境に大きく貢献することになるのです。

雨水を貯めて一石二鳥「石神井の家」

最後に紹介するのはエコロジカルな家。建築事務所スタジオ・アーキファームは屋根に多くの太陽光発電のパネルが取り付けた「石神井の家」を手がけています。太陽光発電のパネルはエコロジカルなエネルギーを生み出しますが、夏場の暑さのために発電効率が落ちてしまいます。そこで雨水を貯めて、パネルを冷却するために使うのです。このような雨水は他の役割を果たします。それは屋外デッキに貯められて涼を演出すること。こちらは雨水を使って太陽光発電のパネルを冷却し、人には涼しげな空間を提供するという一石二鳥の家となっています。

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