かどっこを有効に使う方法

Nami Sasaki Nami Sasaki
森を臨むコートハウス, 長浜信幸建築設計事務所 長浜信幸建築設計事務所 مطبخ
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どうしてもデッドスペースになりがちなかどっこ。埋めようとして家具を角にぴったり着けると、確かにスペースは有効活用できますが、なんだか面白味に欠けますよね。今回は、そんなかどっこがポイントとなったお部屋の数々をご紹介します。かどっこの特性を活かして、さりげないお洒落な雰囲気を楽しんでくださいね!

まんまるプール

まず初めにご紹介するのは、メキシコの建築家Taller Estilo Arquitecturaが手がけたこちらのお庭。お庭のかどっこには、丸いプールが設置されています。このお庭では、飛び石や椅子もまるみのあるデザインで統一されていて、絵本に出てきそうな可愛らしい雰囲気ですよね。プールを設置するとなると、どうしてもスペースが必要な気がしてなかなか手が出ませんが、丸いプールなら、それほど面積も取らずに置くことができるかと思います。長方形のプールであっても、角では誰も泳がないでしょうから、まるいプールというのは理にかなっているのかもしれませんね。

べッドに角度をつけて

みなさんの寝室では、ベッドはどこに置かれていますか?大抵の方が、一辺を壁に寄せて置いているのではないでしょうか。スペースの問題上、そう置かざるを得ないこともあるかと思いますが、一辺が塞がれてしまうと、特にダブルベッドの場合、一人が寝てしまうと、壁側で寝ている人は自由に行き来できない、なんてことも起こるかもしれません。スペインのデザイナーDeu i Deuが手がけたこちらの寝室では、暖炉と開口を避けるためにも、ベッドが部屋に対して斜めに置かれています。これによって暖炉と開口を塞がずに済むのはもちろんのこと、ベッドの両側にスペースができる分。ベッドサイドも広く使うことができます。ただ配置を変えるだけですが、ぐっとお洒落に見えるので、試してみない理由はありませんよ!

お風呂から楽しむ景色

かどっこの一番の魅力といえば、当たり前ですが壁が二面接しているという点。それを活かさない手はありません。ブラジルの建築家Roma Arquiteturaが手がけたこちらのバスルームでは、緑豊かな敷地を存分に楽しめるよう、角にバスタブが設置されました。柱やサッシ等視界を邪魔するものが何もないので、すっきりと景色を見通すことができます。バスタブもシャワールームも正方形なのは、収まりがよくなるように。シンプルですが、毎日のバスタイムを楽しめること間違いなしでしょう。

かどっこで食卓の準備

料理が趣味というクライアントのために設計された、こちらのキッチン。キッチンのかどっこには、折りたたみ可能な作業台がついた棚が置かれました。料理に思い入れがあるならなおのこと、すべての料理を温かいうちに食べてもらえるよう、同時に作り終わるよう計算して調理することでしょう。そうなると、最も慌ただしくなるのは食卓に運ぶ時。お皿を並べておかずを盛り付け、お米をよそって… と大忙しです。そんな時、キッチンとダイニングの中間、しかしあくまでもキッチン内の動線にはかぶらない角に、このような棚がひとつあると、家族全員で食卓の準備に取り掛かれます。ささいなことですが、これだけで仕度が随分スムーズになりますよ。

部屋の角から暖める

杉の木がふんだんに使われたこちらのリビングダイニング。かどっこに見えるのは、そう暖炉です。暖炉は見た目がお洒落でぜひ取り入れたいアイテムですが、作り付けのものだと夏場でも出して置かざるを得ないので、やはり角に置いておくのが一番邪魔にならないで便利でしょうね。エヌ スケッチの手がけたこちらの暖炉のように、角に防熱のためのレンガブロックを置くことも出来ます。角から対角線上に部屋を暖めていくことで、ムラなく温かい空気が行き渡るのも、ポイントのひとつです。

リビングの隅に和室

こちらは原 空間工作所 HARA Urban Space Factoryが手がけたリビングルーム。フローリングのリビングのかどっこには、一段あがった畳コーナーが設けられています。90センチ四方のこの畳は、すべて収納になっており、さらには部屋のどこにでも移動可能という優れもの。デッドスペースを作らずに、思い思いの形にして楽しむことが出来ます。このように間仕切りがなくても、段差のおかげで心理的な仕切りが生まれ、リビングの一角に和室は十分成立します。空いたスペースの使い道にお困りの方は、部屋の中にさらにちょっとした小部屋を作ることを検討してもいいかもしれませんね。

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