住まいの表情を決めるファサード!外壁材の素材別メリット

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
東九番丁のハウス, 齋藤和哉建築設計事務所 齋藤和哉建築設計事務所 منازل
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住まいの印象を決めるファサードですが、素材によって作り出す‎表情や雰囲気がかなり変わってきます。また、外壁は常に雨風に晒されるので、素材を選ぶ際は耐久性やメンテナンスについても注目しておく必要があります。そこで今回は、外壁に用いられる素材のそれぞれの特徴やメリットについて紹介していきます。外壁の素材を選ぶときは、住まいの見た目はもちろん、長く安心して住んでいけるようにメンテナンスについてもしっかり把握しておきましょう!

ファサードに豊かな表情を生むモルタル・塗り壁

モルタルとは、セメントと砂などに水を混ぜて練った泥状のもののことで、外壁の仕上げとしては、その表面をコテなどを使って様々な表情を作り出せるのが大きな魅力となります。また、近年の環境にやさしい素材を使っていこうという流れから、漆喰や土壁などの自然素材の塗り壁を取り入れる住宅も増えています。どれも現場で塗っていくため、職人の腕が問われる素材ですが、他の工業製品では出せない生き生きとした温かみのあるファサードにすることができます。

写真:高木康広

優れたランニングコストのタイル

インテリアではよく見かけるとタイルですが、外壁にも用いることができます。豊富なデザインの種類があり、高級感のあるクラシックな外観からシンプルなモダンスタイルまで、様々な雰囲気作りが可能です。他の素材と比べると初期費用は高めになりますが、汚れにくく色落ちなどの経年劣化も少ないことからメンテナンスがほとんど必要なく、ランニングコストが優れた素材の1つです。

写真:石井雅義

高い機能性を持つALC

ALCとは軽量気泡コンクリートのことで、通常のコンクリートよりも軽く、高い断熱性能も兼ね備えています。また、そのほかにも耐久性や遮音性や防火性など、他の素材と比べても総合的に高い機能性を持っています。逆にコストは高く、メンテナンスもしっかりと行っていく必要があります。メンテナンスを長期間行う必要がないような性能の高い塗料を使うことも1つの方法です。こちらの森下建築総研が手掛けた住宅では、ファサードに加えて、屋根にもALCが使われています。サッシではなく、鉄骨で留めているガラスなどの丁寧なデザインとともに、とてもシンプルでスタイリッシュな住まいにデザインされています。

写真:Hahakura Photo Office

最も採用されている窯業系サイディング

セメント質と繊維質などを用いて、それを板状に形作った窯業系サイディング。木造住宅の外装材として最も使われている素材で、バリエーションも豊富なことから、必ず自分好みのデザインやカラーを見つけられえるはずです。この素材の人気の理由は、高いコストパフォーマンスにあります。もちろん高性能な種類は高価になりますが、全体的には他の素材と比べると比較的安く、その中でも断熱性や耐久性、防音性などの機能性が高いのが特徴です。

スタイリッシュなデザインの金属サイディング

鉄やアルミニウムなどの金属板に、断熱材を合わせて作られる外壁材が金属サイディングとなります。先程の窯業系サイディングよりも比較的初期費用は高くなりますが、高い機能性と金属ならではのシンプルでスタイリッシュなデザイン性が大きな魅力です。また、他の素材と比較して、とても軽い外壁材でもあるため、施工が楽であるのと同時に地震時の揺れによる振れ幅も小さく抑えてくれる素材でもあります。

写真:北嶋俊治

木の独特の味わいを持つファサード、木質サイディング

サイディングの中では、窯業系と金属サイディングが一般的ですが、天然木に塗装を施した木質サイディングもあります。とても優れた断熱性を持っていますが、防火地域では使うことができないことがあります。もちろん木は水に対して弱いことから、メンテナンスをしっかりと行っていく必要はありますが、その大きな魅力は、他の素材にはない木だけが持つ独特の風合いや温かみでしょう。

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