注文住宅の費用の内訳は、「土地価格」「本体建築工事費」「付帯工事費」「諸費用」に分けられます。注文住宅の家づくりでは、建物本体の建築工事費以外にも、いくつかの工事が発生します。これが別途工事費とも呼ばれる付帯工事費です。今回は、このあまり聞き慣れない付帯工事費用の内訳について紹介していきます。
この付帯工事費用の内訳は、大きく四つの項目に分かれています。
・解体工事費
建て替えなどの場合の家の解体に関わる工事
・地盤調査・改良工事費
地盤を調査し、補強するための工事
・外構工事
門や塀、玄関アプローチ、側溝、駐車場などの工事
・給排水工事
給排水管の引き込み工事
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帯工事費用の内訳の一つ、解体工事費用とは、注文住宅を建てる際、これまで住んでいた家の建て替えに必要になる費用です。この解体工事費用は、解体工事会社、家の種類、建物の状態、立地条件、家の広さなどによって変わってきます。足場を組んで建物を解体する工事が必要な場合や、近隣に迷惑をかけないためのシート養生費、樹木や塀、カーポートや物置、その他のエクステリアの移設や処分費用なども含まれます。一般的に木造などの壊しやすい住宅は安く、鉄骨造りやRC造などの壊しにくい住宅は高くなる傾向です。
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帯工事費用の外構工事費用とは、エクステリアを指します。注文住宅の外側を構成する構造物を造る工事で、アプローチの舗装、造園工事や植栽工事、また機能に関する門やフェンス、カーポートなども外構工事費用に含まれます。業者にもよりますが、外構費用の相場は注文住宅本体の建設費用の10%ほどだと言われています。
【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】
給排水工事費用とは、生活にかかせない給水、給湯、排水、排水設備などの工事を指します。給水、給湯の屋内配管工事の施工方法は、建築物の種類や構造、間取り要望などにより決ります。工程の多い工種と言われており、よく「水回りをまとめることで工事費を抑えられる」と言われるのもこのためです。
新しい土地に注文住宅を建てるに際には、必ず地盤調査を行います。もし地盤調査の結果、「地盤が弱い」と判断された場合、地盤改良工事が必要になります。これが地盤調査・改良工事費用と呼ばれるものです。どんな地盤改良工事が必要になるのかは、その地盤の状態や、建てる注文住宅の構造などにより異なります。もし地盤が強く安定している場合は、地盤改良工事の必要がないため、その分費用を抑えることができます。
注文住宅の場合、初期の見積もりよりも付帯工事費が高くなり予算をオーバーしてしまった、ということをよく耳にします。注文住宅の家づくりを始めた初期の段階の見積書では、敷地や細かいことが決まっておらず見積書自体の精度が高くないという点に原因があります。家づくりの計画がより具体的になれば、見積もりの精度も上がるということを覚えておきましょう。
専門性を必要とする注文住宅の付帯工事費について知らないと、悪徳業者に多くの注文住宅資金を支払ってしまうということも起きかねません。基本的な工事内容についてある程度理解ができるよう勉強しておくと良いでしょう。また事前計画は大切です。総費用で資金計画を立てましょう。
こちらの住まいは、規模:87 ㎡、総工費:¥20,000,000の住まいです。
素材そのままの仕上げが印象的なインテリアが特徴的です。天窓から木漏れ日のような優しい光がダイニングを優しく照らします。日射ルーバーや温室としても活躍するロフトスペースで、平面的・立体的に重なる居住空間をつくります。
こちらの住まいは、規模:62 ㎡、総工費:¥7,000,000の住まいです。
両親と小さな男の子、3人家族のための住まいです。40年が経とうとするマンションの一室をリフォームし、古い内装と設備を一旦すべて壊し、フレキシブルに間取り替えができる居住空間がデザインされています。家族の成長や構成変化に対応できる住まいです。
こちらは、規模:91.8 ㎡、総工費:¥15,800,000の住まいです。
2人の男の子がのびのび遊べる広さと、駅近という利便性の良さで決めた中古戸建てをリノベーションした住まい。当初は新築注文住宅も検討したものの、中古物件のリノベーションにした決め手は、ずばり「費用」です。それまで住んでいた物件よりも家賃を上げることなく理想の暮らしを叶えるために、予算や状況に合わせて、費用をかけるところ・かけないところのバランスを取ることができるリノベーションが選ばれました。
こちらの住まいは、面積は約50㎡、総工費:¥6,000,000の住まいです。
淀川からほど近いエリアに建つ11階建ての団地リノベーションです。元々は4部屋に区切られてたマンションは、壁を取り払い開放的なワンルーム空間へと生まれ変わりました。キッチン、ダイニング、ベッド、書斎がすべてワンルームの中に存在し、シナベニヤの可動式棚を配置して柔らかく仕切る構成です。
こちらは、総工費:¥14,000,000の住まいです。
育児と夫婦の時間を大切にする住まい計画によって、リビングを広々とさせた住まい。大きめのソファやテレワーク用デスクを置いても、自由に走り回り、おもちゃを出して遊べる余裕があります。都心のマンションでも一階の庭付物件を選び、屋外と屋内が繋がる開放的な住まい計画で、在宅期間も子供や親共々ストレスなく過ごせる住まいが完成しました。
こちらは、規模:85 ㎡、総工費:¥8,500,000の住まいです。
こちらは建築家自身の事務所兼住まいです。中古マンションは内部が古いというだけで嫌厭するのはもったいありません、新築よりずっと安い価格で自分好みのすまいにできる例として、リフォームされました。ほぼワンルームの空間に改築し、手動で簡単に間取りを変えられる工夫が施されています。子どもの成長や家族の変化に対応して長く住み続けられることを考えて計画されています。
こちらの住まいは、規模:25 ㎡、総工費:¥18,000,000の住まいです。
残りの人生を快適に暮らすための終の棲家です。段差のない平屋建ては、最低限のスペースとゲストルームにもなる和室で構成されています。三枚の引き戸を取り外して居間と仕切りのない一室の空間としても使用することができます。シンプルな間取り構成の中にも快適さがあり、居間には掘り炬燵がありのんびりと過ごすことの出来る仕様に。
こちらは、規模:140 ㎡、総工費:¥18,000,000の住まいです。
東京都内に建つ築40年程の木造2階建て住宅の内部改修です。四世代が 暮らすための住まいですが、
家屋構成の変化など将来的なニーズの変化にも柔軟に対応できる機能的な間取りが計画されています。耐震改修も同時に行い、改修後も長く安心して住むことができるように配慮されています。