階段は上り下りするだけのもの… そう思っていませんか?今回ご紹介するのは、機能もさることながら、ユニークなデザインが魅力的な16の階段です。空間を生かすためのミニマルデザインから住まいのアクセントにもなるオブジェのような階段まで、階段がもつ様々なデザインの可能性をご覧ください。
階段の水平な面を踏面、垂直面を蹴上といいますが、こちらは踏面と蹴上のサイズに合わせたグリッド状の収納を、手の届きやすい高さに造作しています。収納の高さと幅のバランスは美しく保たれており、機能性とデザインの両方を兼ね備えた階段です。
コンクリート打ち放しの室内仕上げと一体化した、マッシブな階段です。大きな塊から切り出したような印象的なデザインです。シャープな階段の下部は緩やかにカーブしており、階段のもつ硬質なデザインとコントラストをみせています。
上部を片持ちの踏板にした、開放的な雰囲気を大切にした折り返し階段です。水平方向を強調したシンプルなデザインが目を引きます。階段は奥にある窓の縦のラインと呼応し、洗練された空間をつくっています。
黒い階段には存在感がありますが、厚みのないメタリック素材でできているので重厚になりすぎません。白を基調としたインテリアは自然光をよく反射し、階段の黒を引き立てています。
かね折れ階段の下にある4枚の段板は、細い鉄筋に吊られています。1階から目に入る部分は黒い鉄筋と木製の薄い踏板を組み合わせており、階段が宙に浮いているような、軽やかな空間をつくっています。
フレームを少し押しつぶしたような、ユニークなかたちが面白い階段です。ガラス越しの階段はまるで宙に浮いているように見えます。
階段下のスペースを収納として活用する方法はよくみられますが、こちらは収納だけでなくデスクまでつくっています。階段に合わせたモジュールと素材なので、デザインに統一感があります。箱の組み合わせ次第で、自分の好きなようにアレンジできそうですね。
こちらはリビングの中に2階へ上がる階段を設けた、リビング階段です。階段は途中から見えなくなり、存在感を徐々に消しています。階段は部屋のパーツのひとつとして、自然な形でインテリアに溶け込んでいますね。
同じリビング階段でもこちらは部屋の真ん中にあり、吹き抜けに向かって登っていくスタイルです。空間の大きなアクセントになる階段です。
白いインテリアカラーに片持ちの白い階段と手すりがかくれています。光を反射する白の明るさと階段のもつ開放感が印象的な空間です。
こちらは普通の階段よりぐっと幅を広く確保しています。階段の幅を広げることによって、2階との空間的なつながりがより強く感じられます。幅広の階段は人が集まったときのベンチとしても機能しそうですね。
黒い手すりとスギ無垢材の踏板を、八角形になるように組んだ階段です。スギ板のもつ迫力が八角形という個性的なかたちに負けることなく、バランスの良い空間を生みだしています。
狭小住宅ではスペースを節約するために、らせん階段もよく用いられます。これは金属製のらせん階段です。薄く加工した踏板は羽のような軽やかさで、小さな住まいに与える圧迫感を軽減します。
最後にご紹介するのは、優雅な曲線が印象的ならせん階段です。一見すると階段に見えないようなデザインに驚きます。支柱が手すりを兼ねており、省スペースで設置できるとのこと。狭小住宅に活用したいアイデアです。
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